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【ライフケア山根】個別ケアのかたち~ご利用者さまとの一日~
2009.6.24
【ライフケア山根】ご利用者さまとの一日の様子
6月も末に入り、梅雨のシーズン。湿気も多くなり、
じめじめと暑くなってまいりました。
特に夏は、脱水に要注意。こまめな水分補給を心
がけたい季節です。
さて今回は、ライフケア山根でのご利用者さまとの
一日の様子を通して、ライフケア山根が考える、
個別ケアの形を少しだけ、ご紹介したいと思います。
【午前中:散歩の様子】
午前中、散歩に出かけます。
近くの公園や、花や緑を見にいく、何気ない散歩。
ただ単に、「散歩」に出かけることが目的ではなく、
ご利用者さまによって、散歩に行く目的はさまざま。
お花や緑が好きな方、外に出て体を動かすのが好きな
方、またリハビリを兼ねて出かける方、など、
ご利用者さまそれぞれに、散歩の目的が違います。
散歩の中で交わす何気ない会話のひとつひとつ、ご利用者さまの「好きなこと」「うれしい」「たのしい」そういった感情を察しながら、ご利用者さまの記憶から、言葉や笑顔を引き出していくように、ひとり一人と会話を交わしていきます。
ライフケア山根では、何時にこれをしなければならない。という決められたルールはありません。散歩が好きな方、絵を描くことが好きな方、スタッフと話をするのが好きな方。そういったご利用者さまひとり一人のニーズや、なぜ好きなのか?という気持ちを理解すること。そういったところから「個別ケア」が始まります。
鉢植えしていただいたり、水をあげていただいたり、ご利用者さまそれぞれに自分の得意とする役割分担があります。土や植物にさわるのが好き、またお花の先生をされていた。など、ご利用者さまのこれまでの生き方や性格、趣味、嗜好によってさまざまですが、やはり好きなことやものに触れているときのご利用者さまの表情は穏やかで、とても生き生きとしています。
運動神経が良い、絵を描くのが得意、歌が上手、など人それぞれに、得意分野や能力が違うのは当たり前のこと。ですから、その人にあった生活を過ごしてもらえるように、一日の過ごし方がご利用者さまそれぞれ違うものになるのは当たり前ですよね。
また日々の生活の中で、一緒にすごす時間、ご利用者さまとの会話の中で、一人ひとりの感情、喜びや楽しさ、ときには怒りや悲しみ、そんな表にあらわれる感情の奥に隠れた「記憶」や「想い」を理解すること。そしてその想いにより添うこと、それは決して簡単なことではありません。しかしそれをつきとめていくことが、「個別ケア」の第一歩ではないでしょうか。
今回は、ライフケア山根が取り組む、個別ケアのかたちを少しだけご紹介させていただきました。
次回は、取り組みのひとつとして定期的に行っている、農体験の様子をご紹介したいと思います。