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【ライフケア山根】朝の散歩、お風呂について
2010.10.21
【ライフケア山根】朝の散歩、お風呂について
10月に入りましたが、今年はまだまだ日中暑い日が続いています。朝夜の寒暖の差も激しいので、体調管理に気をつけてくださいね。
さて今回は、ライフケア山根での朝の散歩やお風呂についてです。普段何気なくご利用者様と一緒に行っている散歩やお風呂ですが、実は色々な意味を含んでいます。さっそく朝の散歩の様子から、ご紹介させていただきます。
【 朝の散歩 の様子】
ご自宅でご家族様と一緒になじみの場所を気持ち良く散歩したい その気持ちを大切にし、ライフケア山根としてできること・・・ 家族との散歩の状況を想定し、使い慣れた歩行器を利用することもひとつの方法です。屋外での環境になれるため、なじみのある歩行器を使用して外を歩く機能訓練もします。オアシスの森を横に心地良い空気の中で練習することにより、心身ともにさわやかな気分になります。
「1、2、1、2…」と、スタッフの掛け声と一緒に、足を上げ歩きます。
散歩の道のりで学校の近くを通り、賑やかな子ども達の声や姿を見てたり、草木の色の変化を眺めたり…外にでることで、ご利用者様との会話の内容もまた違ったものになります。
【散歩の意味】
朝の散歩は、歩行の機能訓練を兼ねたリハビリの一環でもあります。誰でもリハビリを向上心を持ちながら継続するのは難しいもの。しかしその先に何らかの理由を見出すことで、ご利用者様の「やりたい」という気持ちに繋げていきます。
「100mを歩く」という事自体を目標にするのではなく、「お花を見に公園に行こう」という目的を設定することにより、ご本人様の気持ちも楽しく、行って帰ってこれますよね。ご利用者様が「出掛けることって楽しい」と見直すことによって、活動範囲の確保をしてもらうことができます。
【ご利用者様の気持ちに沿った考え方】
まずはご利用者様の気持ちを一番重点において、
「歩かなきゃいけない」とか、「歩いてそこに行くことが必要だから」歩きましょうではなく、
たとえば「孫の結婚式に出席したい。」というご希望のあるご利用者様のためには何が必要か?
→そのための歩行の機能訓練という風に、
まずは歩くことが目標ではなくて、その上の目標のための手段のひとつとして「散歩」をあげることで、ご自身のモチベーションにつなげていけます。
次は散歩の後に入っていただく、お風呂について。
【お風呂について】
散歩をして汗をかかれた方、一人ではお風呂に入れない方、ご家族様から入浴希望のあるご利用者様に声をかけてお誘いし、お風呂に入ります。
当施設のお風呂には機械浴はありません。あえて機械浴でない一般的なお風呂を使うことで、浮力を利用して体を保持していただいたり、お風呂の中で運動していただいたり、といったリハビリの一環にもなっています。手すりがあって、そこに支えてくれるスタッフがいることで、お風呂に入りたいから頑張ってはいろうという方もいらっしゃいます。
写真のひのきのお風呂は、ライフケア山根で実際に使用しているものの一つ。ひのきのお風呂には踏み台を使って入っていただくのですが、体操で足上げをしてもなかなか上げられない方も、お風呂に入るという目的によって、いつも以上に足があがったり、またいだりする動作ができるようになる方もみえます。
確かに機械浴を使ってお風呂に入るのは楽ですし利点はありますが、ご家族様の介護力があり、なんとかお風呂に入れる環境がご自宅にあるのに、ここで自動ではいれてしまうお風呂に慣れてしまうのが、はたしていいのかどうか。それでは「在宅生活の支援」にはならない気がします。自分の力を少しでも出して、気持ちのいいお風呂だったと感じていただくために、毎日スタッフも工夫をしながら、入浴のサポートをさせていただいております。
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今回は、朝の散歩やお風呂について、お話をさせていただきました。
次回は、普段行っている作業療法について、ご紹介したいと思います。
ぜひご覧になってみてくださいね♪