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5月の風物詩
2023.5.6
5月に入りましたね。
ある日のご利用者様同士の会話。
「昼と夜の気温差があるから何着ていいかわからないね」
「身体がびっくりしてるわ」
「桜はすっかり衣替えしたなぁ」
「自然は逞しいね。緑が生き生きしてるもん。」
「負けておられんね」
皆様、五条川を見つめながら移り行く季節を感じていらっしゃいます。
岩倉の五条川といえば桜が有名ですが、他にも有名な風物詩があります。
それが・・・「のんぼり洗い」
のんぼり洗いは、
こいのぼりに色を染めるときにつけたのりを落としたり、鯉のぼりを洗ったりする工程の事です。
岩倉市には嘉永時代(1850年頃)から続く老舗染物店があり、
五条川で洗い流すのんぼり洗いは創業当時から続く伝統の風物詩です。
鯉のぼり=端午の節句
5月5日に合わせてデイサービス ライフケア岩倉のテラスにも鯉のぼりを飾ってみました☆彡
「やるよ!やるよ!」
ドライバーのお父さん達が取付けを買って出てくれました!
「気を付けてね~」と、その様子を見守る、ご利用者様。
まるで親子の様です・・・
いよいよ・・・お披露目。拍手が起こりました☆
甍の波と雲の波
重なる波の中空を
橘かおる朝風に
高く泳ぐや、鯉のぼり~♪
フロアには兜を飾り
ご利用者様と、昼食の時に使用する箸袋を作成しました。
「端午の節句は何をされましたか?」ご利用者様に聞いてみました。
「鯉のぼり飾ったわな」「兜もな」
「兜は男親の実家が買うんだよ。雛人形は女親の実家。」
「買ってもらったら、節句に招いてお礼をするわな。」
「兜が大きすぎて、出すのもしまうのも苦労したわ(笑)」
「食べるものは決まっていますか?」
「ちらし寿司とか・・・」
「節句は、蕎麦を食べるって昔から言うけどね」
「祝いの席だから、なんでもいい。うまいものであれば(笑)」
「家族や親せきが揃う日だから、なんでも美味しく感じるのよね」
たくさんの思い出話を聞かせて頂く事が出来ました。
こどもの健やかな成長を願う親の気持ちは、いくつになっても、いつの時代も変わらないものですね。
のんぼり洗いのように、受け継がれていく伝統行事や文化、
そして、親が子を思う気持ちも受け継がれていくんだな・・・と学んだ日でした。
岩倉市では毎年、‘’大寒‘’と‘’さくらまつりの時期‘’に五条川でのんぼり洗いを見ることが出来ます。
今年は、3月28日に実演されていました。
興味のある方は、是非来年のさくらの季節に、岩倉市にお越しください。
桜満開下でのんぼり洗いをする風景が見られますよ~
デイサービス ライフケア岩倉
木村 鮎美