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「その時」を逃さない
2020.3.10
時々雨も降り、そのためか、
まだ心なしか肌寒い日があります。
しかし、日も長くなり
ぼちぼちと暖かい日も
顔をのぞかせるようになりました。
その時のお天気事情にもよりますが、
外へお散歩に出掛けると、
利用者様も様々な表情を見せてくださいます。
「寒いなあ」
「いい天気やな」
「あ、花が咲いとる。かわいいなあ」
梅も終わりを迎えつつあり、
早咲きの桜が咲き始めました。
見に行くと、
「ええ!はやいなあ!」
「ほんとだな~きれい」
「五条川もこれからきれいになるのかしら」
空を見上げ、花を見つめながら
とても柔らかい表情を見せてくださいます。
三月三日の日です。
ひな人形を見ながら、女性の利用者様が
「まだ私、女の子でやれるかしら」
少しはにかんだ表情をされていました。
雨の日が続いた時、
利用者様にお話をお伺いしたことがありました。
「雨の日はいつも何をして過ごされていましたか?」
「縫物をやったね。着物や服。何でも作ったよ。編み物もやったな。」
少し昔を懐かしむように答えてくださいました。
その月、その日、その場、その時にしか
伺えないお話がある、と
改めて感じます。
利用者様の今まで取り組んでこられたことを伺うと、
「畑は、肥料だけじゃダメなんだ。土質を変えていかなきゃいけないんだ」
熱心に教えてくださいます。
お恥ずかしい話ではありますが、
私達は新しく知ることばかりで
ついついその話に聞き入ってしまいます。
これからも利用者様と同じ目線で接し、
様々なお話をお伺いさせて頂けたら・・・と思います。
小規模多機能ホーム ライフケア岩倉
納 静香