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わたしの応援ノート

2018.10.18

唐突ですが、「わたしの応援ノート」と言うモノをご存知でしょうか?

天白区地域包括ケア推進会議が作成した、

介護や医療などが必要になった時のために、「今まで」や「これから」の自分のことを考え整理して記録しておくノート

と言うモノです。

尚、巷にある「エンディングノート」とは似ている様で内容が少し違います。
エンディングノートは「終末期医療」の方が、亡くなった後の事などを記すのがメインなのに対し、
わたしの応援ノートは、仮に病気や認知症になった等、自分の想いを上手く伝えられない状況になったとしても「こうありたい自分」を周囲に意思表示できる事に重点を置いています。

そんな素晴らしいモノは周知して頂くに限ります。

毎週月曜日開催、名古屋市公認認知症カフェ「ライバップ~リハ~」に、天白区社会福祉協議会と天白区東部いきいき支援センター・分室の方々に来て頂きました。

 

天白区社会福祉協議会の鈴木様と、天白区東部いきいき支援センター分室の堀江様です。
わたしの応援ノートの概要と記入方を説明して頂きました。

記入内容の中には、どうありたい自分の項目の他に「身内の連絡先」や「既往歴」、「生年月日や血液型等の個人情報」の記入欄があります。
実はこのノートの存在を天白区の消防署員さんは全員周知しており、救急搬送で救急要請をした際に
自宅の固定電話の所に「わたしの応援ノート」があれば
搬送と共に持って行ってくれます。
つまり、緊急時に医療情報の連携や身内の方への連絡がスムーズに行えます。
1分1秒を争う事態になった場合は効果絶大です。

と言った付加価値もあります。

「どうありたいだなんて、深く考えた事なんかなかったよね」
『そうそう、自分が悪くなる事なんて考えたくないしね』
「でも、そうなってしまってから後悔しても遅いよね」
『私、身体が動かなくなっても家で絶対過ごしたい』
「このノートにそうやって書いときゃいいんじゃない?」
『でも、娘に迷惑掛けたくないね』
「考えさせられるね」
『うんうん』

ノートを片手に様々な想いが交差します。
このノートには遺言等の法的効力は一切ありません。
想いを上手に伝えきれなくなってノートを見た身内より、それを書く際に
今後を考える重要さと、これまでの人生の振り返り
が、とっても際立つノートでもあります。

 

『娘の悪口ばっかり言っとったけど、あらためて私の為にようやってくれとると思ったわ』
「そりゃ娘さんに何か買ったげないかんわ」
『いきなり何か買ったげたら、おかしくなったって言われるわ』
「じゃあどうすんの?」
『いつも有難うってちゃんと言う事にする』

「私は娘に有難うなんてよう言わんで、このノートの最後ら辺に小さい字で書いとくわ」
『娘さんと喧嘩しても消しなさんなよ(笑)』

 

 

 

皆様も「わたしの応援ノート」は如何ですか?
天白区限定ではありますが、きっと何かの役に立つノートだと思います。

 

デイサービス ライフケア天白公園  福永 洋資

 

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