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雪だるま太郎と次郎の『冬物語』
2014.2.17
≪2月8日≫
一番の冷え込みが襲う2月です。
東海地方にも厳しい寒波の影響で、周り一面雪景色になりました。
この季節になると、僕を作ってくれる人達がいます。
僕はその人達が大好きです。
僕の名前は
「雪だるま太郎」
頭に着いたサザンカがトレードマークです。
僕の姿を見て
「季節を感じて貰いたい」
「僕にまつわる想い出を思い出したり、話して貰いたい」
と言う温かい気持ちが、僕の中にいっぱい詰まっているんです。
いつもは、利用者さまと言う人達がこのテーブルにさりげなく座って
その人達が僕に気が付いてくれるのを、今日はじっと待っています。
だって、直ぐに見つかる場所に居るよりも
誰かが僕を見つけた時に、驚きと喜びを感じて欲しいからです。
時間が経って利用者さまと言う人達が、次第に集まって来ましたが
誰も僕に気が付いてくれません。
早く誰か気が付いてくれないかな・・・
僕は、ここに居るよ。
「あらまあ、可愛い雪だるまちゃん。あんな寒い所で隠れん坊してる!」
利用者さまと言う人が、やっと僕に気が付いてくれました。
「子供の頃、亡くなった兄と良く作ったんよ。兄はいつも優しくてねえ」
「昔住んでた長屋の庭で、まだ小さかった娘と一緒に作ったなあ。」
僕を昔作った頃の思い出話をしてくれています。
嬉しそうに僕の話をしている顔を見ると、僕はとっても嬉しいです。
「大きいのを作ろうと思って欲張ったら、大きすぎて頭が乗せられなくなってね」
僕、そんなに太ってたかな・・・
≪2月14日≫
先日の雪が解けて1週間。
またまた一面、雪景色。
朝っぱらからの雪掻き作業が進む中、雪だるま太郎に代わって今度は俺が生まれたんだ。
俺の名前は
「雪だるま次郎」
切れ長のシブい目と、青い腕がトレードマークなのさ。
目つきが変わっても心は同じ。
雪だるま太郎から引き継いだホットな気持ちは一緒だぜ。
俺の方が、ちょっとカッコイイぐらいだな。
利用者さまとか言う人に見つけてもらうのも朝飯前。
カラフルな青い腕に視線が釘付けだぜ。
さあ俺を見て、想い出話を語ってくれ。
「あれぐらいの大きさの雪玉作って雪合戦したよね」
「昔、スプーン持って、雪を食べた子が居たのよ」
「ウチの子が小さい頃、何やかんやで怒ったると、あんな感じの目をして拗ねてね」
ちょっと待ってくれ。
雪だるまの話をしてくれないのか・・・・
「と言うか、あの雪だるま、ちょっと不細工じゃないか?」
・・・・
ホットな気持ちが空回り、こんな日もあるさ。
それより、ちょっと暑くなってきて、身体が小さくなってきた。
今度は違う場所に潜んでるから、楽しみにしてくれよな。
それと、次回はもっと格好良く作ってくれる様に頼んでおくぜ。
雪の降る日にまた会おう。