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第12回 認知症ケア学会大会
2011.10.26
【認知症ケア学会大会 IN 横浜 にて】
9月24日・25日 於: 横浜市みなとみらい パシフィコ横浜 ほかで開催
先般、社内の認知症ケア専門士6名で
認知症ケア学会大会に参席してきました。
開会に際して
〇連携・協働・自立 を柱に、
”いのち” を守るしくみに (黒岩祐治 氏 神奈川県知事)
〇高齢者時代に備え、専門職連携
”すみなれた地域で、安全に” (宮島俊彦 氏 厚生労働省老健局長)
高齢者に対する 【地域包括ケア】 の確立と推進にむけて、
キーワードは、【認知症】・・・。
メインホールを離れ
早速、最初のセミナーへ向かいます。
何しろ、会場が広く移動が苦痛で苦痛で。
「認知症ケア」と「介護保険制度」の原点
岡田進一 氏(大阪市立大学大学院生活科学研究科)
認知症に苦しむお年寄りは、
単に、【ものわすれ】 だけじゃない!
①マイナス感性の発生
②忘れることがわかっているけど伝わらない。
③自分自身が壊れていくのがわかる。
こういった状況下で苦しむお年寄りに対して
・その人らしさ
・【からだ、こころ、くらし】 に向けた着目の促進
・社会の中での、不当な扱いを撤廃
・ケアは、人間として成長していくための過程
(ケアすることは、ただ単に疲れてしまうものだけじゃない)
認知症に対する介護保険制度は、
①認知症を起因とする 【こころとからだの障害】 に
配慮がまだ足りない。
②寄り添う介護に対する配慮が足りない。
つぎへ・・・。
認知症の人に対する
「24時間巡回サービスと地域ケア」
堀田 力 氏(さわやか法律事務所・財)さわやか福祉財団)
①認知症高齢者の尊厳の保持 = 人権
(これを支えるのが介護の目的と言っていいくらい)
②【こころとからだ】の障害に対するケア(考え方と方法)
③福祉と医療
↓ (何を中心に、どこを支え、どこまで支えられるのか)
④24時間巡回型サービス
日々楽しみに生きているのは ・・・ それは充実感を持って自信をもって生きているということ
やってあげる介護 → 本人本位の制度へ + 個人の尊厳
(措置) (自立支援) (人として対応するケア)
サービスを利用する人たちの事を考えて、
良いケアのできる人々が組み合えば、尊厳を守るケアも実現する。
それらを、コーディネイトする役割が、今後求められるケアマネージャーとなりえる。 と
レビー小体認知症の治療
河野 和彦 氏(名古屋フォレストクリニック院長)
レビー小体認知症。
ここ20年ほどで世に知られるようになり、現在では認知症全体の20%を占めるほどに。
転倒しやすく、急激に悪化する。
パーキンソン様状や、認知機能障害、意識障害などの症状があるが、
一気に揃わないのも特徴との事。
揃うことがないから、誤審も多い。
このように治療も診断も難しくうえに、薬に対しても過敏で
効きすぎてしまう・・・。
さらに、
福祉職であるケアマネージャ-に、レクチャーすれば誰でも診断できるのに
医師にはできない。また、診断できても治療法を知らない。
認知症を担当とする科などあるはずもなく、
個々の医師が、認知症特有の処方鉄則を学ぶしかないのが現状とのこと。
そして、24時間看ている福祉職の方が、副作用に先に気が付く。ケアマネジメントが
これからの時代において求められている。
パーキンソン病の患者は、レビー小体認知症にはならない。
もしあるようなら、それは正しく レビー小体認知症 となる。
認知症の人のためのケアマネジメント
白澤 政和 氏(桜美林大学 大学院)
ケアマネジメントは、
サービス利用者の想いにどう応えるか? → その意向の中で応えるべきである
身体機能が低下した高齢者に対する
心理・社会面のアセスメントが重視された
例を挙げれば、
介護者に応えるものが多く、
レスパイト(施設入所や宿泊介護)などに
焦点がおかれすぎで、サービスを利用する本人には向いていない現実
本当は、
①自身でできるところを踏まえた介護
②【こころとからだの障害】への適切な対応 が ケアマネージャーに求められている。
③地域で支える
予定終了。。
帰り道。
銘菓 「横浜ハーバー」 発見!
実践中の「グループバリデーション」(認知症コミュニケーションプログラム)
のメンバーのお年寄りと一緒に
お茶の時間に是非楽しもうと購入。新たな楽しみも増えました。
今年も、
新たな発見と、自社の取組みについて
確認ができた有意義な学会大会となりました。