町の中の街路樹も色づき始め、秋も深まってきました。
気がつけば、立冬を過ぎて、暦の上では<冬>に入っています。
とは言っても、朝晩は冷え込むものの、有難いことに
昼間は過ごしやすい日が続いています。
先月より今月にかけて、3組の方が入居されました。
初めてお食事をされるときには、みなさまにご紹介をさせていただきますが
ゆっくりとお話をする機会がありませんでした。
「新しい人たちとお話しできる時間を作って」
「そうですね。いい機会なので、みなさまに声をかけてみましょう」
たくさんの方たちが集まってくださいました。
お顔を合わせることはあっても、
お話をすることが初めての方もいらっしゃるので
まずは自己紹介から。
緊張されているのか、お名前だけになってしまいました。
一巡すると
「みなさまの、趣味や得意なことを教えてください」との声が上がりました。
「私は、趣味が多くて。庭いじりや畑で野菜を作っています」
「いつも熱心にやってらっしゃる。」
「カラオケや山登り スキーに社交ダンス。外に出てばかりですよ」
「私も、昔、社交ダンスやってました」「私も!」
「自分たちのころは、遊びに行くといったら、ダンスホールだったなあ。
連れがいるときはいいけど、男一人で行くと、なんだか気恥ずかしい思いを
したことを覚えてるよ」
「へえ~」
「カラオケは、好きだよ」「私も!」「自分も!」
何人かの方たちから、声が上がりました。
「歌を歌うのは、楽しいよね」
「みんなでいっしょにっていうのがいいんだわ」
じゃあ、一曲唄いますか?
「いいですねえ」
あっという間に歌声サークルが出来上がりました。
「今だけではいかんよ。毎月開いてよ」
「演歌がいいなあ」「昔の歌ではなくて?」
「どんな曲でもいいわ」
そして
図書コーナーの前では
「面白そうな本があるじゃない」「どれどれ」
「ホントですねえ」「借りてもいいの?」
「どうぞどうぞ」
「どれにする?」「そうねえ」
読書好きな方も多いことがわかりました。
「私は、こんな能面を彫っていましたよ。」
「あらあ、素敵ね」
「一つの作品を作るのにどれくらいかかるの?」
「仕事をしながらだから、一年くらいかかりましたよ」
そのほかにも、紙芝居を読むのが得意な方、歴史がお好きな方など
共通するものもあることがわかりました。
みなさまの力をお借りしながら、毎日の生活を楽しんでいただけるように
お手伝いさせていただきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願い致します。